理事長あいさつ

河合啓介(日本内観学会) 日本心理医療諸学会連合理事長 挨拶
国立国際医療研究センター国府台病院心療内科
河合啓介(日本内観学会)

日本心理医療諸学会連合(UPM:The Japanese Union of Associations for Psychomedical Therapy)は、心身医療及び心理学的援助を研究する諸学会の連合体として1987年に設立されました。医学系諸学会と心理学系諸学会の学際的な連合体で、現在15学会で構成されています。
このたび、坂入洋右先生(日本自律訓練学会)の後を継いで、河合啓介(日本内観学会)が令和5年度〜6年度のUPM理事長を拝命いたしました。中尾睦宏副理事長(日本行動医学会)、戸ヶ崎泰子副理事長(日本認知・行動療法学会)と共に、各加盟学会代表の理事や会員の先生方の素晴らしいお力を結びつける役割を、精一杯果たしてまいります。

現代社会の状況

新型コロナウイルス感染症による社会活動制限はようやく緩和されてきました。全世界規模のこの感染症で私たちは、精神疾患・ストレス関連疾患を持つような社会的弱者の人々がより多くの困難に直面することを学びました。さらに、国際紛争は世界中の人々の健康や日常生活活動に多大な影響を与えています。一方、AI(人口知能)の開発は私たちの予想を超え驚異的なスピードで進みChatGPTなどのチャットボットは早くもヒトによる規制の話題がでています。近未来を描いた映画の世界が現実に始まっています。

UPMの活動と方針

上記に挙げたこれらの課題の解決や対応には、人々の心身の健康を支えるという理念のもとに学問領域の枠を超えた連携を実現してきたUPMの活動が重要です。この数年は、オンラインの利点を生かしながら、UPMの大会・研修会においては、参加しやすい学会参加金額を設定し、各領域の専門の講師から様々な評価法や治療技法や知見を幅広く学ぶ貴重な機会がありました。本学会は連合学会ですので、オンラインでの交流に関しても、会員の皆様のご意見を伺いながら継続して進めたいと考えております。第35回大会(令和5年度開催)は「心身を客観的に観る(仮)」をテーマとして、日本ヨーガ学会の木村宏輝先生を大会長として準備が進められています。多くの方々にご参加いただけますよう、ご協力をお願い申し上げます。
UPMを通して、皆様のお力の結集による成果を社会に還元できるよう、 微力ながら懸命に尽くしてまいります。ご指導ご支援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

2023年5月

日本心理医療諸学会(UPM)連合理事長 河合啓介
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  • UPM事務局 担当:小島 upm_office@yahoo.co.jp

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国立国際医療研究センター国府台病院心療内科